神宮外苑では黄葉のイチョウ並木のライトアップもあり、若者や市民が多数訪れてにぎわっていました。この都心の憩いの場で、大量の樹木を伐採し、超高層ビル建設という、とんでもない再開発計画。地元住民や幅広い都民から反対の声が広がり、国会でも新しい動きが始まりました。11月30日、計画見直しを求め、「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」が発足したのです。旧知の船田元自民党議員から「この問題は共産党さんが入らないとね」と声がかかり、私も発起人に。まさに超党派の議連です。
発足の会では、専門家から計画の問題点について説明を受け、市民団体からは、11月28日の都議
会・環境建設委員会で「神宮外苑のいちょう並木の保全に関する陳情」が全会一致で趣旨採択されたとの報告がありました。
神宮外苑は、1926年に完成し、自然環境を守る風致地区の日本第1号とされた歴史ある地。ところが東京都は都市計画公園区域を外すなど規制緩和し、三井不動産、伊藤忠商事、明治神宮、日本スポーツ振興センターが再開発を進めています。100年超の樹木の大量伐採や枯死を招き、都民に親しまれた草野球場も失われます。
国会議連では、景観や自然、経済的価値、由緒ある歴史を守ろうと一致。まずみんなで現地調査をと提案しました。住民不在で環境を破壊、市民スポーツの場も奪う企みを許さず、地元の港や新宿、渋谷、東京の住民運動や議会とも力合わせ、国会でもがんばります。(日本共産党衆院議員)
東京民報2022年12月11日号より