【国会議員コラム】山添拓*未来を拓く「軍拡にも増税にもNOを!」〈2022年12月25日号〉

新宿での街頭演説(16日)で

 岸田政権が安保3文書の改定を閣議決定しました。「反撃能力」=敵基地攻撃能力をもち、軍事費は5年で43兆円、国民が負担せよといいます。内容はもちろん、閣議決定で勝手に決める姿勢も、あまりに乱暴です。

 敵基地攻撃能力について、臨時国会でも繰り返し質問しました。しかし政府は、「専守防衛は維持する」「憲法の範囲内で進める」と繰り返すばかり。

 ふたを開ければ、トマホークを500発も導入するといいます。アメリカが、イラクやアフガニスタンで先制攻撃に使ってきた兵器です。これでどうして専守防衛と言えるのか。攻撃型の兵器をもつことは、憲法上できないというのが歴代政権の説明でした。簡単に認めてしまって、いったいどこが憲法の範囲内なのか。

 閣議決定を前にした15日、池袋で街頭演説を行いました。急な開催でしたが多くの方が駆けつけ、お話ししているうちにその輪が広がります。ツイッターで知り、初めて聴きに来たという方、「増税はひどい」「もっと(人が)集まるかと思った」という方も。

 翌16日は朝から官邸前の抗議行動に参加し、閣議決定を受け夕方には志位委員長と新宿で街頭演説。

 世論調査では、軍拡のための増税や他の予算の削減に反対が多数に上り、軍事費の大幅増額そのものへの評価も拮抗しています。「日本を守るため」どころか、アメリカと一体に相手に攻め入るために敵基地攻撃能力を使う危険なねらいを一気に広げたい。戦争準備ではなく、外交戦略をもち、戦争のないアジアに!(弁護士・日本共産党参院議員)

東京民報2022年12月25日号より

関連記事

最近の記事

  1.  都議会自民党の裏金問題を受け、再発防止に向けた政治倫理条例案が6日の都議会本会議で自民党、都民フ…
  2.  1976年以来、半世紀にわたって取り組まれてきた全国公害被害者総行動が3、4の両日、千代田区霞が…
  3.  東京都内の朝鮮学校を支援する市民らでつくる「都議会勉強会」実行委員会などは5日、朝鮮学校への補助…
  4.  東京国税局に勤務していた原口朋弥さんが、上司のパワハラを報告したことを機に、恣意しい的な人事評価…
  5.  日本共産党は7日、品川区の大井町駅前で街頭演説を開き、小池晃同党書記局長(参院議員、比例予定候補…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る