北区の花川与惣太(よそうた)区長は4日、区立小中学校の給食費を完全無償化する方針を明らかにしました。来年度予算案に関連予算約11億円を盛り込む予定です。
同日に行われた区の賀詞交換会でのあいさつで表明しました。
北区ではこれまで、多子世帯への支援として、自己負担額のうち、第2子は半額、第3子以降は全額を助成していました。市民団体などが繰り返し給食の完全無償化を要望してきたほか、日本共産党区議団も毎年の予算要望で求めており、昨年12月にも改めて全面無償化を要請していました。
都内では奥多摩町、檜原村、利島村、御蔵島村が給食を完全無償化しています。
来年度からの実施を打ち出したのは、葛飾区に次いで2番目です。物価高騰が進む中で、子育て世代を支援しようと、給食無償化を求める運動が各地に広がっており、他自治体にも、期間を区切った無償化の実施や、完全無償化の検討の動きが広がっています。
東京民報2023年1月15日号より