
2003年のイラク戦争開戦に反対して始まった「めぐろピースウォーク」が1日、800回目を迎えました。同実行委員会には区内の労働組合や民主団体などが参加し、毎週木曜日の昼休みに目黒川船入場広場から目黒銀座商店街まで30分のコースを歩きます。
コロナ禍で中断しましたがロシアのウクライナ侵略をきっかけに、東京土建目黒支部などの呼びかけで、昨年3月に再開。この日は、「800」のバルーンやプラカードを持った約20人が参加しました。
イラク戦争には小泉政権が自衛隊をイラクに派兵、安倍政権下では戦争法が成立、いまは岸田政権の大軍拡――次々と課題が出てきます。「米軍との一体化が加速しているからこそ、続けなくては」と代表の青木清さんは語ります。
ピースウォーク出発地点そばの防衛技術研究所内には、防衛大臣直轄機関である海上自衛隊幹部学校があります。戦時中に中目黒駅東側一帯に広がっていた旧日本軍施設を引き継いだものです。会はこれまで、研究所が所有していた米軍のプルトニウム撤去や防衛省の国際平和協力センターの建設を阻止するなどしてきました。目黒から軍拡を止めてきたのです。
参加者も高齢化し、亡くなった仲間もいます。参加者は「事故なく、ケガなく」をモットーに、20年目のこれからも歩き続ける決意を語り合いました。
東京民報2023年6月11日号より