米軍機の緊急着陸を防げ 調布飛行場周辺 超党派市議が要請〈2023年8月27日号〉

要請書を都担当者に手渡す各市議=18日、新宿区

 東京都が管理する調布飛行場(調布、三鷹、府中各市)に米軍ヘリの緊急着陸が相次いでいるとして、周辺3自治体の超党派の市議が18日、市と都、防衛省に再発防止などを申し入れました。

 11日午前10時20分、横田基地所属のヘリUH‐1が同飛行場に緊急着陸しました。飛行中に機体メンテナンスが必要になったためとしています。同飛行場への緊急着陸は、6月のヘリ2機に続き今年2回目です。

 同飛行場は、横田基地と直線距離で約18キロメートル、飛行時間は10分程度の近さです。当日、現地にも駆け付けた前田まい三鷹市議(共産党)は要請の場で、「10分の距離も飛べない重大事故だったのではないか。住民の命にもかかわりかねない」と指摘しました。

緊急着陸したヘリ=11日、前田まい三鷹市議提供

 調布飛行場では2015年に、自家用機が住宅地に墜落する事故が起き、市民が犠牲になったことを受けて、自家用機の分散移転の取り組みが進んでいます。要請書では、このことも指摘して「度重なる米軍機による飛行場の利用は、新たな事故の危険性が増すこととなり、市民への不安を広げる」と指摘。①防衛省と都は、米軍に機体の十全な整備と、厳格な離陸・飛行判断を要請すること②仮に緊急着陸が行われた場合は、情報を速やかに、かつ、つまびらかに周辺3市に伝えること③市は再発防止を米軍、防衛省、都に求めること―を要請しています。

 要請書は、3市の日本共産党、立憲民主党、生活者ネットワーク、れいわ新選組など17人の市議の連名。共産党都議が同席しました。

東京民報2023年8月27日号より

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