〈一分 10月1日号〉岸田内閣の首相補佐官に15日、国民民主党の元参院議員で、同党の副代表を務めた矢田稚子氏が就任しました…

 岸田内閣の首相補佐官に15日、国民民主党の元参院議員で、同党の副代表を務めた矢田稚子氏が就任しました▼パナソニックグループの労働組合出身の矢田氏。電機連合の支援を受けて2016年に初当選した、労働組合の組織内候補で、22年の参院選で落選していました▼自民党の麻生太郎副総裁が講演で、矢田氏起用の理由を次のように率直に語っています。「賃上げの問題とか、組合の意見、連合の意見を今の政権に反映させる。賃上げの問題を率直にやれる体制を作っている」「(経団連と連合の)間に立って自民党が交渉している」▼岸田政権が今後、取り組む「賃上げ」政策を通じて、労働組合を自民党支持に取り込みたいねらいが見えます。呼応するように経団連の十倉雅和会長も、「経営者側と労働者側は、昔のような闘争ではなく、成長と分配の好循環に向けて協調関係にある」「矢田氏の登用に何ら違和感はない」と語っています▼矢田氏の起用は、23年7月に次期の参院選不出馬を表明して、ほとんど間がないなかでのことでした。見えてくるのは、「連立入り」も噂される国民民主党の政権への近さとともに、なりふり構わず組織票を取り込んで、政権基盤の弱まりを立て直そうという、自民党政権の姿です。

東京民報2023年10月1日号より

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