障害者施設 販売コーナーが10周年 議員会館で記念品イベント〈2023年11月19日号〉

 国会の議員会館内にある障害者施設の商品の販売コーナーが、設置から10周年を迎え、2日に記念品の配布イベントが開かれました。

田村さん(左)に記念品や商品を手渡す砂長さん=2日、千代田区

 コーナーは、衆院第一、衆院第二、参院の3つの議員会館内にあるコンビニエンスストア「セブンイレブン」の店内にあります。全国の障害者施設でつくられた、せんべいやクッキー、メモ帳、便箋、エコバックなどを販売。10年前に超党派の「障がい者所得倍増議連」の働きかけもあって実現したものです。

 商品には国会議事堂の絵がデザインしてあるものも多く、議員バッジに似た菊の紋の形のコースターなど、全国から議員会館を訪れる人たちのお土産としても人気です。

 施設からの仕入れと、店舗への卸を担当する「ありがとうショップ」代表理事の砂長美んびんさんによると、2日は、障害者や障害者施設の職員が、各店舗600枚ずつ計1800枚の記念のせんべいを配布。せんべいには、「お買い物、取材等いつもありがとうございます」と感謝の気持ちをプリントしました。

 砂長さんも読み書きが困難な発達障害「ディスレクシア」の当事者です。この10年を振り返り、「商品として売るための表示の仕方や、デザインの工夫など、試行錯誤しながら、販売する品物を増やしてきました。国会の中で売られていることは、全国の障害者施設に通う人たちの希望になっている」と話します。

 日本共産党の田村智子参院議員も、常連客の一人だといいます。「田村さんは、いつも気にかけてくれて、『新商品見たよ』とか『(賞味期限が近付いた)クッキーまとめて買うよ』とか、よく声をかけてくれるんですよ」(砂長さん)。2日にも、配布の時間の合間を縫って、田村さんの部屋を訪れて、直接、記念のせんべいを渡し、感謝を伝えました(上写真)。

 砂長さんは、「重度の障害がある人達に、仕事を増やすことをいつも意識してきました。ここの商品はそうした人たちが働いている証でもあります。次の10年も、時代にあった商品をもっともっと増やして、雇用をつくっていきたい」と意気込みました。

コーナーで売られている商品と記念品のせんべい(左下)

東京民報2023年11月19日号より

関連記事

最近の記事

  1.  東京の被爆者団体「一般社団法人東友会」が11月19日、結成65周年の記念式典・祝賀会をKKRホテ…
  2. 英スピテストをめぐり開かれた議連総会と都民集会=11月26日、新宿区  公平・公正性に問題が…
  3. 私学助成署名の活動を報告する教職員と保護者=11月12日、港区  生徒・保護者・教職員の交流…
  4. 東京都への要望をおこなう島しょの町村議ら(左端は藤田都議)=11月21日、新宿区  日本共産…
  5. 新宿区 学校給食4月無償化  新宿区は来年4月から小中学校の給食費を無償化します。吉住健一区…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
#東京都 の #小池百合子 知事が推進する #神宮外苑再開発 計画(新宿区・港区)の事業施行者、#三井不動産 グループ2社が都退職幹部の天下りを9人も受け入れ、事業を所管する都市整備局と深い関係にあることが、取材で明らかになりました。
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が激化し、民間人への被害が拡大している情勢の中、即時停戦とパレスチナに平和を求めるデモが10日、渋谷区で行われました。
米軍 #横田基地(福生市など)で、発がん性などが指摘される高濃度の有機フッ素化合物(#PFAS)が今年1月に漏れていたと報じられた問題で #日本共産党都議団 は9日、小池百合子都知事あてに全容解明に向けて国や米軍への速やかな対応を申し入れました。
人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物(#pfas =ピーファス)が多摩地域の水道水源の井戸水で検出され、地元住民による自主的な血液検査の結果、高い血中濃度が示されたことを受け、住民団体「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」は10月31日に東京都、11月2日に国へ、大規模な血液検査や汚染源の特定などを求める要請書を手渡しました。
ページ上部へ戻る