〈一分 11月26日号〉創価学会の池田大作名誉会長の死去に、岸田文雄首相が弔意を示したことに波紋が広がっています…

 創価学会の池田大作名誉会長の死去に、岸田文雄首相が弔意を示したことに波紋が広がっています▼岸田氏は18日、自身のX(旧ツイッター)で、内閣総理大臣の肩書を付けて「御逝去の報に接し、深い悲しみにたえません。池田氏は、国内外で、平和、文化、教育の推進などに尽力し、重要な役割を果たされ、歴史に大きな足跡を残されました」と投稿しました。一宗教団体のトップが亡くなったことに、首相としてここまでの反応をすることは極めて異例で、憲法が定める政教分離との関係でも大きな疑問があります▼池田氏は、1964年に公明党を設立。69年には、当時の田中角栄自民党幹事長を動かし、学会を批判する本の出版を妨害する言論弾圧事件を起こしました。「政教一体」の体質はその後も変わらず、公明党が自民党との連立政権に踏み切ったことも、自民党が国会での池田氏の証人喚問の動きを強めてきたことの回避策がねらいの一つだったと言われます▼官房長官は、首相の弔意を「個人として」と説明しています。首相や閣僚の靖国神社参拝でも繰り返されてきた「個人として」なら問題ないとの言い訳。そこに浮かび上がるのは、統一協会問題にもつながる、政治と宗教をめぐる、自民党のけじめのなさです。

東京民報2023年11月26日号より

関連記事

最近の記事

  1.  納税者の権利を守ろうとの志ある税理士や社会保険労務士などからなる「不公平税制をただす会」は3日、…
  2.  目黒区は災害時のトイレ対策充実を目的に、機動性のある「トイレトラック」を導入します。新年度当初予…
  3.  毎年1月24日は「学校給食記念日」。1946年12月24日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)…
  4. 品川区 中学制服を無償化へ  品川区は5日、区立中学校の制服や修学旅行の無償化、大学生への給…
  5. 1面2面3面4面 【1面】 暮らし守る希望の政治へ 都議選・参院選の連続勝利を 共産党都…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る