〈一分 12月10日号〉地球沸騰化とまで呼ばれる深刻な気候変動に、世界がどう対策を取るのか…

 地球沸騰化とまで呼ばれる深刻な気候変動に、世界がどう対策を取るのか—ドバイで開催中の、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の課題です▼熱波や干ばつ、異常な大雨など、かつてない異常気象が続き、気候危機の深まりを感じさせます。今回のCOPでは、同会議としては初めて、熱中症や感染症など、気候変動による健康被害の問題が「気候変動と保健」のテーマで話し合われたといいます▼COP28の開催に合わせて米国は、2050年までに原発の発電容量を3倍にするとの宣言をまとめました。原発をクリーンなエネルギーと主張するものですが、環境NGOなどからは、原発は気候危機対策にならないと反論が上がっています。福島原発事故で痛苦の経験をしたにもかかわらず、日本は宣言に名を連ねています▼各国が提示している温室効果ガスの削減目標を足し合わせても、世界の平均気温の上昇を産業革命前から1.5度以内に抑えようというパリ協定の目標に満たない状況です▼石炭火力に固執する演説を岸田首相が行い、脱化石燃料に後ろ向きな国に贈る「化石賞」を、今回のCOPで最初に受賞した日本。再生可能エネルギーの抜本強化で、削減目標上積みの先頭に立つことが必要です。

東京民報2023年12月10日号より

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