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- 【寄稿・新人議員ネクスト】大島町 さかい周町議 伝統産業支援を提案、成果も〈2024年2月11日号〉
4月の統一地方選挙で当選し、大島町議会の議員となりました。農業、そして福祉施設の宿直員を兼務しながら議員活動をしています。
初めての定例議会となる6月の議会では、一般質問で大島の伝統産業であるクサヤの干物の加工場の窮状を訴え、乾燥機の更新と原料となる魚類の買い付けの助成を訴えました。
特定の業者への助成は公平性を保てないとの答弁でしたが、その後短期間ではありますが、一次産業や大島町が指定する特産品に対する原材料・燃料などへの助成制度が決まり、私の質問だけの影響ではないでしょうが、微力ながら成果を上げることができたのかもしれません。
クサヤの乾燥機の助成は極めて高額なために、東京都の協力も得るために、共産党の島しょ議員団による都への要請文提出の時も話をさせていただき、都議会でも原田あきら議員にクサヤ産業の窮状を訴えていただきました。
9月、12月議会の一般質問では、20年前に島に移り住み新規就農する際に、農地探しに苦労した経験から、遊休農地の解消のために行政が積極的に希望者に遊休農地を紹介することを提案しました。また、樹林化した農地に関しては公共事業として農地を整備し、多くの人が農業に挑戦することができるよう、農地をリスト化する農地バンクの創設を訴えました。
人口の少ない島しょでの議員活動ですので、人口の多い自治体の議員さんたちに比べれば、通信の配布や街頭宣伝の回数なども少なく議員活動としての負担は少ないのですが、自分の農業との兼ね合いで苦労をしています。一人での営農ですので、出荷や苗管理よりも議員活動を優先しなければならないので、議会の期間中は時間との戦いです。
また、高齢化が進み党の担い手問題が深刻です。人間関係が濃い中で表立って党を支持していただくことが難しいということもあります。その中でも少しでも支持を広げることができるよう、仲間とスタンディングなどでアピールし、様々な声を行政に届け、信頼を得るところから進めていきたいと思います。
東京民報2024年2月11日号より