- Home
- 若者・学生・子ども, 都政・都議会
- 都議会本会議 一般質問 里吉都議 「値下げが子育て支援に」公共交通の子ども料金で〈2024年3月10日・17日合併号〉
都議会本会議の一般質問が2月28、29の両日行われ、日本共産党から里吉ゆみ(28日)、アオヤギ有希子(同)、斉藤まりこ(29日)の各都議が質問に立ちました。
里吉ゆみ都議は、都民の暮らしを支援する立場から、都営交通の子ども料金を一律50円、公共交通の子ども料金の対象年齢引き上げを求めました。
現在、子どもの運賃は6歳未満が無料、12歳未満が半額で、中学生以上はおとな料金。里吉都議は「子ども料金の根拠は80年以上前に国が定めた鉄道運輸規程であり、時代遅れだ」とし、欧州では18歳や19歳まで半額や無料が主流となっていると指摘。最近では小田急電鉄が小児用ICカード利用時の運賃を全区間一律50円に、京浜急行電鉄も一律75円にしたとして、「効果的な子育て支援策だ。まずは都営交通の子ども料金の年齢拡大、負担軽減に、国に先駆けて踏み出してはどうか」と提案しました。
70歳以上が対象のシルバーパスについて、人口に占めるパス発行割合が、41%まで低下していると指摘。「中でも、(所得135万円超の人の)2万510円パスは発行数が減っている。負担を軽くし、より多くの方が使えるようにすべきだ」と求めました。
都営交通運賃について久我英男交通局長は「運賃収入は経営状況や事業環境を踏まえて設定する」と答弁。シルバーパスについて佐藤智秀福祉局長は「制度は高齢者の社会参加を助け、福祉の向上に寄与している」と述べただけでした。
英スピテスト
里吉都議は、国民健康保険料の負担軽減、ケア労働者の処遇改善、男女の賃金格差の是正、痴漢対策、防災対策、航空機同士の衝突事故があった羽田空港の過密化の改善、英語スピーキングテスト(英スピテスト)の中止を求めました。
里吉都議は昨年11月実施の英スピテストで、機器の不具合や監督の対応の誤りなどで60人もの再受験となった問題で、都が運営事業者のベネッセから電話だけでの報告で済ましていたことについて、「あり得ない対応だ」と追及。
さらに今年度から中学1・2年生を対象に実施した同テストで、新事業者ブリティッシュ・カウンシルが用意したヘッドホンでも周りの回答が聞こえるという訴えが出ていることを指摘。「どこから見ても破綻が明らかな英スピテストはきっぱり中止を」と迫りました。
浜佳葉子都教育長は、調査もせずに「適切に実施されたことを確認している」と強弁しました。
東京民報2024年3月10日・17日合併号より