〈一分 2024年3月10日・17日合併号〉1990年に完成した都庁舎は、しばしば「バブルの塔」とも呼ばれます…

 1990年に完成した都庁舎は、しばしば「バブルの塔」とも呼ばれます▼バブル景気のなかで建設が計画され、丹下健三氏による独特なデザインに、莫大な建設費を投じてつくられた庁舎。当時、日本一の高さを誇ったことなどから、バブル期の象徴ともなってきました▼その都庁舎を利用した、都によるプロジェクションマッピング事業が賛否両論を巻き起こしています。事業は、都庁の建物をスクリーンにして、東京の街並みや歴史を紹介する映像を毎晩、上映するものです▼都は観光名所とするねらいで、常設の建物では、世界最大のプロジェクションマッピングとして、ギネス世界記録に認定されたといいます。その一方、関連事業の費用は一時18億円と伝えられ、実際は23年度、24年度とも20億円を超えることに、批判の声が広がっています▼日本経済は、日経平均が初の4万円代を記録し大企業の業績が好調にもかかわらず、庶民の暮らしは深刻さを増しています。都庁の足元で、毎週土曜日、支援団体が取り組む食料配布には、700人を超える列ができるときもあります▼暮らしの困難が広がる中で、過去最高水準の都税収入を使って「光をあてる」べきものは何か―重要なのは、都政に臨む都知事の姿勢です。

 東京民報2024年3月10日・17日合併号より

関連記事

最近の記事

  1.  納税者の権利を守ろうとの志ある税理士や社会保険労務士などからなる「不公平税制をただす会」は3日、…
  2.  目黒区は災害時のトイレ対策充実を目的に、機動性のある「トイレトラック」を導入します。新年度当初予…
  3.  毎年1月24日は「学校給食記念日」。1946年12月24日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)…
  4. 品川区 中学制服を無償化へ  品川区は5日、区立中学校の制服や修学旅行の無償化、大学生への給…
  5. 1面2面3面4面 【1面】 暮らし守る希望の政治へ 都議選・参院選の連続勝利を 共産党都…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る