フラッシュ@Tokyo 2024年3月24日号 日弁連会長 外苑アセスを批判、柿沢前議員 懲役2年の有罪判決、日野市議会 裏金解明で請願可決、はしか 都内で感染確認、知事選選考委 第二回会合を開催

日弁連会長 外苑アセスを批判

 日本弁護士連合会の小林元治会長は14日、神宮外苑再開発について、都環境影響評価審議会で、事業者の環境影響評価書が客観的、科学的であることが明らかになるまで工事の停止を検討するよう求める声明を発表しました。

 声明では外苑再開発で3000本以上の樹木を伐採・移植し、高層ビルの建設や神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えを行うなど、「適切な環境影響評価を経なければ、自然環境・歴史的文化的環境が大きく損なわれる可能性がある」と強調しています。

 環境影響評価(アセスメント)について声明は、イコモス(国際記念物遺跡会議)国内委員会によって調査手法の誤りが指摘され、都環境影響評価審議会の会長自身が事業者に反証を求めていたのに、日本イコモスが求めた審議会への出席は認められなかったと指摘。アセス評価書は客観的、科学的とは認められないとし、「(条例にいう)環境影響評価書に該当するとはいえない」と断じています。

柿沢前議員 懲役2年の有罪判決

 法務大臣だった前衆院議員の柿沢未途被告(56)=自民党離党=が江東区長選を巡って区議らに計280万円を配るなどして公選法違反(買収等)の罪に問われた事件で、東京地裁(向井香津子裁判長)は14日、同被告に懲役2年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。判決が確定すれば執行猶予中の5年間は、公民権が停止されます。

 江東区長選は昨年4月23日に投開票され、元自民党衆院議員の木村弥生被告(58)=公選法違反罪で在宅起訴=が、自民党推薦の元都議ら3人を破って初当選しましたが、事件発覚後に辞職しました。

 柿沢被告から金銭を受け取った区議のうち3人と元区議1人が公選法違反(被買収)の罪で在宅起訴されています。柿沢被告の議員辞職に伴う衆院東京15区補選(4月16日告示、28日投票)には、日本共産党から小堤東氏が出馬表明しています。

日野市議会 裏金解明で請願可決

 日野市議会企画総務委員会は8日、市民が提出した「自民党派閥の政治資金パーティ裏金事件の実態解明と企業・団体献金の全面禁止を求める意見書の提出に関する請願」を、日本共産党2人、公明党1人、チームみらい1人、無会派2人の計6人の賛成多数で採択しました。反対は自民党の1人だけでした。請願は市議会最終日の22日の本会議で審議されます。自民党の態度が改めて問われます。

はしか 都内で感染確認

 都は11日、都内で20代の女性がはしかに感染していることが確認されたと発表しました。都によると、女性は7日の午後1時台の新幹線で大阪から東京に移動し、その日の夜、中央区の飲食店を訪れました。

 はしかは空気感染で広がり、感染力が極めて強いため、都は女性が利用した新幹線や飲食店の具体的な情報をホームページで公開し、当該公共交通機関や施設を利用した人は体調に注意するよう呼びかけています。症状が疑われる場合は事前に医療機関に連絡したうえで受診し、移動の際は公共交通機関の利用を控えてほしいとしています。

 感染が確認された女性は大阪市在住で、今月1日に大阪府ではしかの感染が確認された20代の男性と同じ飛行機に搭乗して先月、UAE=アラブ首長国連邦から帰国していました。

知事選選考委 第二回会合を開催

 都知事選で市民と野党の共闘候補を擁立しようという第2回「候補者選考委員会」が8日、都内で開かれました。2月の第1回会合で出された立候補を打診する相手への働きかけ状況が報告され、引き続き働きかけを進めるといいます。第3回は4月8日に開きます。

東京民報2024年3月10日・17日合併号より

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