アルバイトも大幅賃上げを 非正規春闘が集中行動〈2024年3月24日号〉

 春闘で「満額回答を得た」などの報道が続く中、非正規雇用労働者はその恩恵が受けられていないとして13日、ストライキを伴う非正規春闘集中行動が行われました。ナショナルセンターの枠組みを超えて設けられた、非正規春闘実行委員会が主催したもの。この日は午前中から個人加盟ができる労働組合などに結集した構成員が4社の社屋前などで宣伝行動を行った他、勤務先に向けて要求書を手渡しました。

「こんなに立派なビルにオフィスを構えられるのであれば、パートやアルバイトに還元を」と訴えるスシローの従業員たち=13日、千代田区

 首都圏青年ユニオン回転寿司分会は、回転寿司業界でトップのシェアを誇るスシローの東京本部前で行動。▽10%以上の賃上げ▽正規・非正規の均等待遇▽全国一律最低賃金1500円の即時実現-などを記した要求書を提出するとともに、道行く人に向けて非正規労働者の実態と要求を訴えました。

 同社で高校2年生時からアルバイトをする大学生の吉田帆駆斗ほくと分会長は「機械化が進む中で人減らしが起きているために、業務が増加して非常に多忙になっている」と告発。「会社は、回転寿司は利益率が低いために要求に応じられないと言うが、こんな立派なビルにオフィスを構えられるのであれば少しでもパートやアルバイトに還元して欲しい」と訴えました。

 全国労働組合総連合(全労連)の秋山正臣副議長は、「非正規雇用の労働者も生活改善できる賃金に引き上げる必要がある」として、「全国一律で時給1500円の最低賃金が必要だ。現状が低過ぎてあ然としている。ストライキで頑張ろう」と、ともにたたかう決意を述べました。

 同実行委員会はこの日の行動を終えて記者会見に臨み、「2024年の春闘は早期回答、大幅賃上げ、満額回答との報道がある。一方で非正規労働者については一部の大手企業発表の賃上げに注目が集まっているものの、大手も含めて大半で賃上げの波は来ていない」と、地方も含めた実態を告発。同じ仕事をこなしていても正規職員と非正規職員では待遇が違い過ぎると批判。

 さらに同じ店舗で働く〝タイミー〟などの登録型短時間派遣労働者の賃金が、常勤非正規雇用労働者の賃金を上回っていることを示す実態も公表しました。また春は最低賃金を下回らないすれすれの金額への賃上げが横行しており、秋季に行われる最低賃金の改定時には最低賃金を下回る現象が起きているといいます。「人手不足と言いながら大幅な賃上げはない。人件費をコストと考える企業の姿勢を改めて欲しい」と強調しました。

東京民報2024年3月24日号より

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