超党派国会議連 羽田衝突事故など聞き取り 誠意ない回答に怒りの声〈2024年3月31日号〉

超党派議連による国交省からの聞き取りで=18日、千代田区

 超党派の国会議員による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」は18日、国土交通省からの聞き取りを行いました。

 連盟所属議員や地方議員、住民団体関係者など約50人が参加しました。

 議連会長の海江田万里衆院議員(立憲)は開会あいさつで、新ルートの見直しの取り組みの必要を強調。副会長の笠井亮衆院議員(共産)は、8日に起きた関西空港着陸予定の米国の航空機が、サンフランシスコ空港で離陸の直後、車輪が脱落し、駐車中の車を直撃・損傷した事故をあげ、都心を通る新ルートの危険を指摘し、「海から海への元のルートへ戻すべきだ」と強調しました。

 司会の松原仁事務局長(無所属)が、①新ルートの固定化回避の技術的検討会の現状と今後の見通し②羽田空港衝突事故の原因と再発防止策―の2点について説明を求めました。

 とくに6回目の固定化回避の検討会が、1年7カ月にわたって開かれていない理由や、具体的な検討内容、今後の見通しを示すよう求めました。

 国側からは「引き続き安全性の確保について検討している」と繰り返すだけで、検討会が開かれない状況や今後の見通しについても具体的な説明はありませんでした。

 「あまりに失礼ではないか。行政の不作為で安全をないがしろにしている」「説明にもなっていない。こんな対応は初めて」など、誠意のない回答に怒りの声が上がりました。

 1月2日の衝突事故についても、過密などの安全上、「見直す必要があるのか、ないのか」と問われ、「安全に処理できる範囲内」で見直す考えはないとしました。

 港区の住民代表が「AとCの2つの着陸ルートの間にあって騒音や落下物の危険に悩まされている。元の海上ルートに戻すべきだ」と訴え、署名を提出しました。

東京民報2024年3月31日号より

関連記事

最近の記事

  1. 会場に入ってすぐ目につく実寸大の原爆模型=2024年9月29日、江戸川区  戦争や原爆の惨禍…
  2.  利島村議選が1日告示(6日投票)され、日本共産党の笹岡寿一氏(83)が11期目を目指し立候補しま…
  3.  昭島市長選が9月29日に告示(10月6日投票)され、弁護士で「対話でつながるみんなの昭島」の田所…
  4. 清瀬市 10月から給食無償化  清瀬市は市立小中学校の給食費を10月から無償化すると9月26…
  5. 1面2面3面4面 【1面】 4つのチェンジ、知事に迫る 都議会 とや英津子都議が代表質問…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る