これまで私は調布狛江府中地区委員会の専従者として青年学生の活動の援助を行ってきましたが、フードバンク活動などを通じてコロナ感染や物価高で暮らしが厳しい学生・若者の声をたくさん聞いてきました。「若者をはじめ市民の暮らしを支える政治を府中市から実現したい」。この思いで、選挙に臨みました。
市議選で私は初当選することができましたが、府中市としては3議席目指して2議席にとどまる悔しい結果でした。コロナ感染拡大や党員の高齢化もあり、支部の地域活動が弱まっていたことを選挙中から感じていたので、つどいや活動報告の発行を通じて地域に根差した党活動に議員として取り組みたいと考え、1年間活動してきました。
1年間で地域の文化センターなどで市政報告会・つどいを7回開いてきました。議会に出された議案や一般質問を通じて、市政の課題と議員団の成果を報告し、要望を聞いてきました。
4月の報告会では、市民の運動と議会論戦の成果で「小中学校の給食費無償化」が4月以降も継続された一方、PFAS地下水汚染対策の予算が計上されず、国保料の値上げも行われたことなどを報告。会場からは、地域の公園で避暑が難しいくらい樹木の伐採が進んでいることや、トイレが古い和式で女性や高齢者に使いづらいこと、米軍府中基地跡地留保地の活用計画などの意見が出て活発な議論になりました。
報告会には地域支部の方々も読者や知人を誘って参加してくれるようになり、参加者から1年で2人の入党者を迎えることもできました。
地域の取り組みとして重視したいことが、自衛隊府中基地の問題です。岸田政権のもとで敵基地攻撃能力保有と並行して宇宙空間でも日米軍事協力が進む中、航空自衛隊「宇宙作戦群」が配備されている自衛隊府中基地は重要な役割を担います。
府中基地周辺では土地利用規制法に基づく「注視区域」が1月に施行され、住民監視が始まりましたが、国は市民に周知を十分行わず監視を進めています。基地の危険性と住民監視を広く市民に伝えて、自公政権の大軍拡を止めるたたかいを進めていきたいと考えています。
東京民報2024年5月12日号より