平和と文化育む空間に まついハウス オープニングの集い〈2024年5月26日号〉

新作の「桜の四季」を実演

 「平和と文化をはぐくむ空間に」との思いを込めて建築された「まついハウス」(三鷹市井の頭)のオープニングの集いが10日から3日間開かれました。

 同ハウスは、松井朝子さん(パントマイミスト)と松井エイコさん(壁画家・紙芝居作家)の母親で、絵本・紙芝居作家のまついのりこさんや戦時中反戦を貫いた経済学者の祖父らの平和への遺志を継いで、エイコさんの夫・西島正樹さん(建築家)の設計で2020年に完成。その後4年間、コロナ禍で公開できずに来ました。

 この日の集いで、朝子さんは「コロナ禍の不安で孤独な時を超えて、この空間で皆さまとともに迎えられたことを幸せに思います」とあいさつ。参加者は吹き抜けの空間で、二人の実演を楽しみました。

 エイコさんは、のりこさんの代表作・紙芝居「おおきくおおきくおおきくなあれ」や、広島、長崎の原爆を扱った自作の平和紙芝居「二度と」を実演。問いかけながら演じ、応答の声で会場が盛り上がりました。

 朝子さんは、オリジナルの「きものマイム」の「壁」「凧」「独楽」「線香花火」の演技で参加者を笑わせたほか、新作「桜の四季」を羽衣で表現しながら演じました。羽衣は世界一薄くて透明感ある「天女の羽衣」という生地に加賀友禅染で、金粉や銀粉を使った桜の花びらを散りばめたもの。この羽衣をまとって美しく演じ、参加者を魅了しました。この羽衣は石川県の七尾市でつくられたことから、会場では能登半島地震の募金の呼びかけも行われました。

 集いを企画したのは、「ぴーぷろじぇくと」。2017年に亡くなった、のりこさんの「子どもたちへの平和と幸せへの思いを引き継いでいこう」と娘二人が設立。今後さらに活動を展開したいとしています。(松橋隆司)

東京民報2024年5月26日号より

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