自民政治に審判 希望かなう東京へ 共産党都委 都知事選アピールを発表〈2024年6月2日号〉
- 2024/5/31
- 都知事選
日本共産党東京都委員会は5月23日、都庁で記者会見を開き、都知事選(6月20日告示・7月7日投票)と都議補選(8選挙区、6月28日告示、知事選と同日投票)に向けた選挙政策の基本を示す、「自民党政治に審判を下し、みんなの希望がかなう東京へ、力をあわせましょう! 都政を都民の手に取り戻す都知事選・都議補選へのアピール」を発表しました(骨子)。田辺良彦都委員長、和泉なおみ都議団幹事長、栗原淳介政策部長らが出席しました。
頼り頼られる小池氏と自民
田辺氏は「日本共産党として考えている小池都政の問題点と、その転換の方向を明らかにし、都知事選、都議補選の中で党として大いに訴えていきたい」と強調。「知事候補になる方にもお届けし、論戦の中で生かせるものは生かしていただければと考えている」とのべました。
小池百合子知事について、「反自民」を掲げて8年前に初当選しながら、いまは「都政でも各地の選挙でも自民党との連携を急速に強めている。自民党に頼り、頼られる関係を深めている」と指摘。その背景として、自民党が裏金事件で国民の信頼を失い、小池都政は今年度予算に賛成したのは自民、公明、都ファの3会派に追い詰められていることをあげました。また、小池知事も目黒区長選、衆院東京15区補選で敗れた結果に示されたように、「明らかに勢いを失っている」と述べました。
知事+自公 VS 野党+市民
都知事選の対決構図について、「小池知事+自公VS共産・立憲などの野党+市民の共闘」だとし、「この選挙戦で裏金自民党に頼り頼られる小池知事に退場のレッドカードを突きつけ、首都東京から自民党政治を終わらせる国民の声を上げていきたい」と力説しました。
田辺氏はまた、「都政の中身でも、小池都政は自民党政治そのものだ」とし、都民の命と暮らしよりも大型開発推進など、財界の目先の利益を最優先にする石原都政以来の自民党政治を加速させていると強調。①都民の暮らしの痛みを顧みない②神宮外苑再開発など緑を切り倒し地球環境にもダメージを与える開発優先③平和と人権―という3つの角度からアピールは小池都政の問題を明らかにしていると説明。
「反自民の旗を投げ捨てた小池都政と一貫して正面からたたかってきた日本共産党だからこその告発だ」と述べました。さらに小池知事の「学歴詐称疑惑」について、「知事としての資格が問われる問題であることも指摘している」と紹介しました。
知事を代えれば夢と希望の都政
田辺氏は「都政転換の旗印を明確にし、都政の夢と希望を示すことを重視した」と語り、共産党都議団が今年度行った一般会計の組み替え提案(下表)が、わずか3.8%の組み替えで121項目にわたる都民の切実な要望が実現できることを明示したと説明。「スウェーデンの国家予算に匹敵する大きな財政力を持つ知事を代えれば、都民の願いをより大きく抜本的に実現できる。夢と希望があふれる都政をつくることを大いに訴えていきたい」と述べました。
また、都議補選については「共産党の都議(現19議席)をさらに増やしたいし、共闘で擁立する都知事を支える都議を増やしたい」と力を込めました。
東京民報2024年6月2日号より