京王バス 運転士脱帽可能に 新労組の要求が実現〈2024年6月2日号〉

 夏の酷暑の中でも脱帽での乗務を認めず懲戒の対象としてきた京王電鉄バスが、今年から脱帽乗務を開始したことがわかりました。京王新労働組合が、2007年から長年に渡り働きかけ続けてきた要求が実ったものです。

 近年、地球温暖化の影響で夏季の気温が上昇しているのと併せてアイドリングストップのため、直射日光にさらされ体感温度が高い路線バスの運転士の熱中症対策で、制帽の着用義務の緩和や廃止が相次いでいます。

 京王バスはこれまで他社が夏季の脱帽を認めたり、制帽の廃止を決めても対応をしてきませんでした。路線バス運転士の制帽は2020年6月、国交省が「夏季における運転者の体調管理の徹底について(要請)」との連絡文書で、「これまでのクールビズに加え、脱帽をはじめ一層のクールビズの取組を進め、運転者が乗務しやすい環境を確保」と指示。それでも京王バスは背を向け続けてきました。

 この問題について2021年8月、東京民報が同バスに取材した際は、「制帽は制服と一体で、お客様への安全と信頼の証」だと回答していました。今回、脱帽を認める方向に大きく舵を切った経緯と安全と信頼の担保について質問したところ、期限までに回答がありませんでした。

東京民報2024年6月2日号より

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