経歴詐称、事実の検証を 都政立て直し考える学習会〈2024年6月2日号〉

勉強会で話す小島氏(右)=5月23日、千代田区

 小池都知事の経歴詐称疑惑と神宮外苑再開発の問題を通じて、「都政の立て直し」を考えようという学習会が5月23日、衆院議員会館内で開かれました。小池氏の元側近として知られ、経歴詐称疑惑を告発している、弁護士の小島敏郎氏が講演しました。

 都議会会派の「ミライ会議」が開いたもので、日本共産党、立憲民主党の国会議員、都議らも多数、参加しました。

 小島氏は対談形式で講演。経歴詐称疑惑をめぐって、小池氏の刑事告訴に向けて準備を進めているとして、法的な観点から問題を告発しました。

 小島氏は、公職選挙法が言う「経歴」について、判例に基づき、「有権者が候補者について正しい判断をする資料」となるものと紹介。「例えば、『スイスでボランティアをした』という経歴から、自身がボランティア精神にあふれた人物だとアピールすることも『経歴』といえる。小池知事はメディアで『カイロ大学を首席で卒業』と書かれたことをきっかけに、多くのキャリアを築いており、これも同じ性格のものだ」と指摘しました。

 そのうえで、若き日の小池氏が自身のエジプト留学について書いた著書『振り袖、ピラミッドを登る』での記述を紹介しながら、「1年目は、テストの問題も読めずに留年したなど、この著書では比較的、正直に書いている。一つひとつ事実を検証していくことが重要だ」と強調しました。

 神宮外苑をめぐっては、都内各地で大企業のもうけとなる再開発が進められている実態を告発しました。

 立憲民主党の手塚仁雄都連幹事長、日本共産党の吉良よし子参院議員らがあいさつ。都議会からも多くの議員が駆け付け、日本共産党都議団は和泉なおみ幹事長と、大山とも子団長が参加しました。

東京民報2024年6月2日号より

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