蓮舫さんと「次の東京」を 都知事選スタート7月7日投票〈2024年6月23日号〉

 現職の小池百合子都知事に、蓮舫前参院議員が挑む都知事選は20日に告示、7月7日に投票を迎えます。蓮舫都知事の実現で、都政を変えようという各分野の声を紹介します。

「本当の希望」取り戻そう

総がかり行動実行委員会共同代表 菱山南帆子さん

 蓮舫さんに期待することの一つは、女性の視点です。小池知事は、女性の解放や差別の問題に熱心に取り組んでいません。新宿歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる場所に集まる若い女性たちをめぐっても、安心できる居場所提供や背景にある問題の解決ではなく、排除する方向で動いています。その一方で、その女性たちを買春しようとする男性たちの問題は、放置したままです。

 小池知事は「ダイバーシティー(多様性)」という言葉をよく使いますが、関東大震災の朝鮮人虐殺犠牲者への追悼文を拒否し続けていることや、朝鮮人学校への補助金支給を止め続けていることなど、偽物の「多様性」でしかありません。

 「多様性」「希望」「ガラスの天井を突き破る」―小池知事のもとで、私たちは偽物ばかりをつかまされてきました。

 蓮舫さんは、多様性を体現する、すばらしい候補です。物事を臆せずはっきり言ってくれる。「言い方がきつい」とか「批判ばかり」という指摘も、女性はニコニコして何でも受け入れていれば良いという価値観の裏返しだと感じます。

 コロナ感染者が急増しているなかで五輪を強行したことなど、人の命よりも「稼ぐ東京」という都政の転換が必要です。

 今回の都知事選で勝つことができたら、未来に巨大な影響を与えます。組織や団体の金や力に頼るのではなく、市民の力で勝ったということです。「本当の希望」を、私たちの手で取り戻しましょう。

東京民報2024年6月23日号より

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