都知事選に出馬を表明した蓮舫氏(参院議員)は8日、ユネスコ諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)日本国内委員会理事、石川幹子氏の案内で神宮外苑再開発で存続が危ぶまれるイチョウ並木や緑豊かな樹林を視察しました。昨年に続き2度目。蓮舫氏は出馬会見(5月27日)で「都民などの声をもう一度聞き、判断するべきだ」との考えを述べています。
同再開発を巡っては多数の樹木を伐採し、超高層ビルや新球場などを建設する計画に多くの都民が反対、見直しを求めています。日本イコモスが三井不動産などの事業者提出の報告書に虚偽があるなどとして、都に環境影響評価審議会の再審を求める中、都は事業者に樹木保全の新たな検討を要請。伐採も中断しています。
石川氏は「私たち専門家集団が、外苑の計画に対して警告のレッドカード(ヘリテージアラート)を出した。それを無視するのはあり得ない」などと訴えました。
視察を終えた蓮舫氏は記者団に「一度決まった再開発でも、首長の判断があれば立ち止まることはできる」と述べ、都知事選で争点にしていく考えを明らかにしました。
東京民報2024年6月23日号より