2023年4月の中野区議選で次点候補を0.415票上回って最下位当選した共産党のいさ哲郎区議が、当選を無効とした都選挙管理委員会の裁決取り消しを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(岡村和美裁判長)は、都選管の上告を退ける決定をしました。これにより、裁決を取り消した東京高裁判決が確定し、いさ区議の当選も確定しました。
都選管は昨年8月、0.415票差で落選した候補者の申し立てを受けて、いさ氏の当選を無効とする裁決をし、いさ氏がこの裁決取り消しを求めて訴えを起こしました。
裁判では「いさしんいち」とひらがなで書かれた1票が、いさ哲郎氏への有効票かどうかが争われ、東京高裁は「『いさ』という名字の候補者はほかにおらず、『しんいち』という名前もいない」として有効票と認め、当選を認める判決を出しました。これに対し都選管が不服として上告していました。
この決定を受けて、いさ区議はX(旧ツイッター)に「応援をいただいた皆さん、本当にありがとうございました。引き続き区議会議員として全力で頑張ります」とのコメントを出しました。
東京民報2024年7月7日号より