
都知事選挙が終わりました。
結果は残念でしたが、その結果を悔しがる暇もないくらい、選挙が終わった直後から、蓮舫さんへのバッシングが一気に広がっていることもあまりにひどい。
マスコミを先頭に、政策を論評するのではなく、過去の発言を、悪意を持って引用する、「笑顔がこわい」「言い方がキツい」、そして、服装まで…。外見やトーン(言葉遣いなど)を、やゆし、冷笑する誹謗中傷。これはまさに、モノ言う女性を黙らせようというミソジニー(女性蔑視、女性嫌悪)そのものです。現代の日本に、ミソジニーが深く根付いてしまっていることが可視化されたとも思います。
しかし、黙っていないのが蓮舫さん。SNSで「私はね。黙らないよ。いま、最も自由に黙らない」と宣言。誹謗中傷に反論し続けています。そして、黙らない蓮舫さんに励まされるように女性たちもSNSや街頭で「黙らない」と声をあげ続けていることは、希望です。
一方、こうした反論に対して「黙っていた方がいい」などと言う人もいます。でも、不当な攻撃に対して、または、不公正な政治に対して、怒りの声をあげることは、当然の権利です。
都知事選の最中も、「選挙に行こう」「都知事を変えよう」とプラカードを持って、駅頭に1人で立つ「ひとり街宣」の輪が急速に広がったのは、裏金政治への怒りと「今の政治を変えたい」という思いが広がったからだと思います。
黙らない。あきらめない、民主主義はここからです。
(参院議員・東京選挙区選出)
東京民報2024年7月28日号より