話芸史研究家で、東京民報に「落語の歴史」などを連載してきた柏木新さんが9日、文化放送のラジオ特別番組『終戦79年スペシャル 反骨の、漫才ユモレスク』にゲスト出演します。
文化放送の番組情報によると、戦前、軍部の発言が強くなり、大衆娯楽の世界にも「国策推進」や「愛国実践」などが求められるようになるなかでデビューした、落語家2人による漫才コンビ「リーガル千太・万吉」を取り上げます。二人は、国家当局の監視が厳しくなるなかでも、「世相や戦争に対するシニカルな批判を取り入れたギリギリのネタ、スレスレの台本による軽妙な掛け合いで『笑い』を提供」(文化放送資料より)したといいます。
番組では、当時の貴重なSP盤から、「国策歌謡」や「愛国浪曲」、「国策落語」などをオンエアするほか、「リーガル千太・万吉」の漫才も放送するといいます。
出演は詩人のアーサー・ビナードさんと文化放送の鈴木純子アナウンサー。柏木さんは番組途中からのゲスト出演の予定です。放送は9日(金)午後8時から9時まで。
柏木さんによると、8月19日(月)には、アーサー・ビナードさんの文化放送でのレギュラー番組『アーサー・ビナード ラジオ ぽこり、ぽこり』(毎週月曜午後6時半〜7時)にも、出演が予定されているといいます。
東京民報2024年8月4日号より