「平和への思いつなげる」東久留米駅前 スタンディングが2年半〈2024年8月25日号〉
- 2024/8/26
- 平和
岸田・自公政権のもとで敵基地攻撃能力の保有や5年間で43兆円もの大軍拡、憲法改悪策動など戦争する国づくりが加速するなか、79回目の終戦記念日を8月15日、迎えました。この日を前後して都内各地で平和の誓いを新たにする取り組みが多彩に行われていますが、西武池袋線・東久留米駅前(東久留米市)では、ロシアのウクライナ侵略(2022年2月24日)を契機にスタンディングで平和を訴え続ける市民たちがいます。

ウクライナ侵略契機に
大人の責任として
「戦争がなくなるまで声を上げ続けます。でなければ父母が味わった悲惨な戦争を肯定することになる。未来を担う子どもたちのため、大人としてやるべきことをやっているだけです」。こうきっぱり話すのは、ロシアのウクライナ侵略が始まったことをきっかけに、スタンディングを始めた同市在住の女性です。
昨年11月から始まったイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃にも心を痛めます。無言で掲げるプラカードには「戦争やめて」「子供達の未来に本当の平和を願います」の文字。
当初は一日おきでしたが、昨年6月からは水・土の週2回、手がかじかむ底冷えの日も、熱い日差しが容赦なく照り付ける夏も約1時間、静かに立ち続け、250回を超えました。紛争地域の難民支援カンパは27万円(今年3月現在)を超え、国連難民高等弁務官事務所に「東久留米駅前スタンディング一同」の名で届けています。
女性は「市民の反応はさまざまですが、興味を示してくれる子どもたちが多くいます。通りかかった高齢者が空襲体験を話してくれたりもします。平和への思いをつなげる。ここに立ち続ける意味を感じます」と話します。