学生らが平和を語る 江戸川で戦争展〈2024年10月6日号〉
- 2024/10/4
- 平和

戦争や原爆の惨禍を後世に伝え、二度と繰り返さないことを目的に、歴史の真実を語り継ぐ「第24回戦争展in江戸川 戦争をなくす、平和を築く―私たちにできることは?」が9月27日~29日、タワーホール船堀(江戸川区)で開かれました。
主催は「平和のための戦争展実行委員会」。江戸川区内で平和活動などを行っている団体をメーンに、約20団体が参加。これまで2日間の開催でしたが、今回は3日間行われ、約1250人が来場しました。
会場は第1~4エリアに仕切られ、広島と長崎に投下された原子爆弾の実寸大模型「リトルボーイ」「ファットマン」のほか、被爆写真、沖縄戦や東京大空襲、日中戦争の記録、戦時中の教科書や戦争遺品、日米同盟の解説、パレスチナ問題に関するアーティスト作品などを大規模に展示。プラカードや折り鶴をつくることができる参加型コーナーもあり、ステージ上では多彩なイベントが繰り広げられました。
最終日の29日は、同区在住の被爆者らでつくる団体「親江会」による、原爆被害の実相を伝える出前授業を受けた瑞江第三中学校(江戸川区)の生徒2人が、「いのちを大切に」「原爆について調べたこと」「核兵器廃絶を目指して」をテーマに発表。
東京高校生平和ゼミナールで活動する高校1年生、東京学生平和ゼミナールの大学3年生による国内外での運動報告、パレスチナに住む誰もが家族と温かい家で幸せに暮らすことを願うアーティストらが集まり、実践するための場「パレスチナあたたかい家」による、アーティストトークなども開催。親江会の会長で、同展実行委員長の山本宏さんが詩吟「原爆行」を披露し、幕を閉じました。
東京民報2024年10月6日号より