共産党都議団 都施設の人工芝見直しを 独自調査で天然芝より高温〈2024年10月13日号〉
- 2024/10/13
- 気候危機・環境

日本共産党都議団は、東京都が進める都有施設への人工芝の敷設について、炎天下で周辺環境より高温になるとして見直すよう小池百合子知事、浜佳葉子都教育長宛てに申し入れました。今年の東京の猛暑日日数は過去最高となっています。
共産党都議団が先月7日、最近敷設された都庁前の都民広場(新宿区)や明治公園(同)の人工芝調査を行ったところ、芝表面の温度が60℃台を記録。人工芝より周囲の天然芝の表面や木陰の地面の方が比較的低温でした。
青柳有希子都議らは、この時の調査結果を紹介。「ヒートアイランド現象などを防ぐことが求められる時に、炎天下で高温になる人工芝は敷設を控えるべきだ」と求めました。スポーツ施設の人工芝敷設についても、競技中の選手に熱中症、脱水症の危険があると指摘しました。
人工芝にはPFAS(有機フッ素化合物)やマイクロプラスチック汚染の危険性もあることを示し、「都民が多く集う場所や子どもたちが遊ぶ公園への人工芝敷設も見直すべきだ」と強調。▽都庁広場の人工芝敷設を見直す▽人工芝を敷設した都有施設・公園を調査するーことを求めました。
都建設局は、人工芝を敷設した箇所の温度を確認していないことを認めました。大山とも子都議は「都民広場は目の前に保育園がある。表面温度が何度になるかの調査もしないで安全というのはおかしい」、藤田りょうこ都議は「子どもが遊ぶとやけどするレベルだ」と述べ、都側の姿勢をただしました。
申し入れには青柳、大山、藤田各都議の他、白石たみお、原純子、米倉春奈、清水とし子、斉藤まりこ、里吉ゆみ、とや英津子、尾崎あや子、曽根はじめ各都議が参加しました。
東京民報2024年10月13日号より