袴田巌さん 58年越し無罪確定 真の自由を手に〈2024年10月20日号〉

無罪判決を受けた会見で話す巌さんの姉、ひで子さん=9月26日、静岡市

 静岡県で1966年に起きた強盗殺人事件で死刑判決が確定していた袴田はかまだいわおさん(88)の再審(やり直し裁判)での静岡地裁の無罪判決をうけて9日、検察は控訴の権利を放棄する手続きを取りました。これにより逮捕から58年を経て、袴田さんは死刑囚の汚名から解放され、真の自由を手に入れました。

 地裁判決では有罪の決め手とされた自白調書や、逮捕から1年以上も後に発見されたとする5点の衣類などの証拠について「捜査機関の証拠はねつ造」との判断がなされていました。

 袴田さんの控訴断念に先立ち8日、畝本直美・最高検検事総長は談話を発表。判決について「多くの問題を含む到底承服できない内容」とし、「相当な長期間にわたり、(袴田さんが)法的地位が不安定な状況に置かれていたことにも思いを致した」と述べています。

事件の全体像に向き合え 映画監督・金聖雄氏

 無罪確定は何より、自分のことのようにうれしい。しかし検事総長の談話を聞いて、全く反省がない。人の人生をどう考えているのかと感じるし、何故事件の全体像と向き合わないのだろうと思った。一方で捜査機関の体質を変えるチャンスだ。巌さんの姉のひで子さんも言っていたように『ここから何か学んで欲しい』し、証拠など色々なことをオープンにして欲しい。(長年、袴田さんを取材しドキュメンタリ―映画を制作)

東京民報2024年10月20日号より

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