街角の小さな旅52 展望台からの眺望と紅葉の色彩 東京タワーと芝公園〈2024年12月1日号〉
- 2024/12/4
- 街角の小さな旅

この12月23日に竣工66周年を迎える東京タワー。高さ日本一の座はスカイツリーに譲りましたが、今なお東京のシンボルタワーとして親しまれ、人気の観光スポットとして賑わいを見せています。
その東京タワーは日本が高度成長期を迎えた時代に建設されたもので、漫画家・西岸良平が描いたロングセラー漫画『3丁目の夕日 夕焼けの詩』を映画化した『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の冒頭で建設中の姿(CG)をうかがうことができます。また、6年後に完成した東海道新幹線の車窓からの眺めが東京到着の目印となり、戦後の東京の成長と発展、移り変わりを見守ってきました。
東京タワーは建設当時、NHKや民放がそれぞれの自社ビルの上に立てていた電波塔を統合する目的で計画されたもので、どうせ建てるなら世界一の高さをと、パリのエッフェル塔より高く、テレビの電波が関東平野一円100キロの遠隔地にまで届き、頂上部のアンテナも風で倒れない高さの333メートルとされ、支線などの支えを使わない自立式鉄塔としては当時、世界最高を誇りました。











