2025年は戦後80年の節目を迎える年です▼3月の東京大空襲、8月の広島、長崎の原爆投下など、戦争に関わるさまざまな出来事も大きな節目の年となります。新たな戦前を生まないことともに、民間人の戦争被害補償をはじめ、いまだ解決しない多くの問題を考える機会でもあります▼2025年に節目を迎える出来事には、自民党の結党70年もあります。「55年体制」と呼ばれるように、社会党が左右両派を統一したことを受け、革新陣営との対抗を大きな柱として、当時の保守2大政党だった自由党と日本民主党が1955年11月15日に自由民主党の結党大会を開きました▼それ以来、政権交代が起きたわずかな時期を除いて、ほとんどの期間、政権与党であり続けたのが自民党です。とはいえ、政党としての劣化と行き詰まりは、きわめて深刻です。かつて、1960年代には40%を超えることもあった国政選挙での絶対得票率は、直近の2024年総選挙では14%まで低下しました▼2025年は巳年です。12年に一度、都議選と参院選が同時に行われる巳年は、政治の変化の起点となることも多い干支。平和をめぐっても、暮らしをめぐっても、総選挙で生まれ始めた新たな政治の流れを、大きな変革へとつなげる1年に。
東京民報2024年12月29日・1月5日合併号〉より









