「動けば変わる。『声をあげよう!』あなたの思いを」との主催者の呼びかけに、参加者は会場を揺らさんばかりの大きな拍手で応えました。三多摩国民春闘会議は2月21日、宮地楽器ホール(小金井市)で三多摩春闘総決起大会を開催。同春闘共闘会議が主催したもので地域で働く労働者が集い、春闘に向けて実態を告発するとともに、要求の実現に向けた運動への意思を確認し合いました。
集会では東京地方労働組合評議会の矢吹義則議長が来賓としてあいさつ。「23、24年の春闘は賃上げが実現したが大規模事業所が中心だった。労働者の7割が勤務する中小事業所にはその流れが来ていない」と指摘」。「据え置かれている40、50、60代の働き盛り、中高年の賃上げが肝である。実態を国民に知ってもらう、生活が厳しいと訴えて迫ることが重要だ」として参加者を激励しました。

加盟する東京土建一般労組(東京土建)、東京都公立学校教職員組合三多摩地域協議会(都教組三多摩地協)、東京都民主医療機関労働組合(民医労)健生支部、日本金属製造情報通信労働組合(JMITU)西部地協の参加者らが趣向を凝らしてアピールを行いました。
東京土建は建設職人の高齢化を告発。人材不足の解消には処遇改善が急務として署名運動に取り組んだ経緯を語り、重層下請け構造のもとであえぐ環境の改善に向けての取り組みについて語りました。
都教組三多摩地協は教育現場の困難とウクライナ、ガザの紛争の早期解決を訴えた後に「つばめ」という曲をコーラス。「世界中がささやかな愛で溢れたならー。それが僕たちのささやかな夢」と歌い上げました。