杉並区議会 超党派で懲罰動議を提出 田中区議の威嚇発言めぐり〈2025年3月2日号〉
- 2025/3/2
- 区市町村
杉並区議会(定数48)で田中裕太郎区議(無所属)が本会議の一般質問中(2月19日)に、理事者側の席に向かって「ふざけるなと言っておきます」と発言し、壇上で机を強くたたいて威嚇した問題で2月21日、地方自治法に基づく懲罰を求める動議が井口かづ子議長に提出されました。提出したのは日本共産党、立憲民主党、維新・無所属など超党派の21人。議会の秩序や品位を定める区議会規則に反する行為だとしています。
田中区議は区議会本会議で教育行政について質問した際、「ふざけるなと言っておきます」などと言いながら右手を振り上げ、壇上の机を強くたたいて大きな音をたてました。議場は騒然とし、議事は一時中断。再開後、井口議長が「品位を持ってご発言願います」と田中区議を注意。答弁に立った岸本聡子区長は「議場内の議員、理事者、また傍聴者の方、インターネットで中継を見ている区民や職員も、大きな衝撃と恐怖を感じたのではないか」と述べ、強く抗議しました。
地方自治法135条によると懲罰には、軽い方から戒告、陳謝、出席停止、除名があります。今後、懲罰について議論する委員会の設置に向けて協議することになります。
田中区議をめぐっては、これまでも区長や職員、議員を侮辱するなど、議会の品位を損なう言動が繰り返され、たびたび抗議や注意を受けています。
東京民報 2025年3月2日号より











