都議会予特 論戦特集 天下り“闇リスト”示す 「都と自民の癒着断ち切れ」〈2025年3月23日号〉
- 2025/3/23
- 都政・都議会
都議会は2025年度予算案を審議する予算特別委員会の代表総括質疑を12日行い、日本共産党からは白石たみお都議(品川区選出)が立ちました。
白石都議は東京都が退職した元幹部職員の天下りをあっせん、差配する裏リストの存在を初めて明らかにしました、リストには都議会自民党の政務調査会事務局も含まれており、都と都議会自民党との癒着問題が改めて浮き彫りになりました。
問題のリストは「外郭団体等OB役員名簿」。白石都議によると、専用の個室や秘書、送迎車の有無、年収などの待遇まで記載しています。

都は幹部職員の天下りに対する都民の批判を受け、2015年に都職員退職管理条例を制定し、退職した幹部職員の再就職状況一覧を毎年作成し、ホームページなどで公表しています。しかし都はこれとは別に、問題の名簿を作成していました。
佐藤智秀総務局長は「元幹部職員の状況を把握する基礎資料」だとして、名簿の存在を認めました。白石都議はOB名簿に詳細な待遇を記載し管理しているのは「都が天下りをあっせん、差配する裏リストだからではないか」と追及。
さらに共産党都議団の調べでは再就職先に、民間企業とともに都議会自民党政調会が入っていると指摘。「都が都議会自民党の人事に関わっている驚くべき疑惑だ。中立・公正な行政がやることではない」と厳しく追及しました。