都議会予特 論戦特集Vol.2 斉藤まりこ都議 試験開始15分前に監督募集 英スピテスト中止求める〈2025年3月30日号〉
- 2025/3/31
- 都政・都議会
斉藤まりこ都議は都内の全公立中学3年生(約7万人)を対象に実施する英語スピーキングテストで、試験直前まで試験監督を募集するなどずさんな運営がされていた実態を示し、改めて中止を迫りました。

同テストの結果は、都立高校入試の英語の試験結果に加点され、合否判定に用いられます。ところが昨年11月に実施したテストでは、出題を視聴し、解答音声を録音するタブレットの不具合やずさんな試験運営が発生し、255人もの受験生が再試験になりました。
斉藤都議は午後1時から始まる試験の開始15分前まで運営事業者が試験監督を「緊急募集」したメールを拡大コピーしたパネルを提示(写真)。メールは試験当日の11月24日正午すぎの送信で、「募集〆切」は「本日12時45分まで」、勤務時間は「この後すぐ~17時00分」とあり、12会場で募集しています。

斉藤都議は「15分前まで試験監督を寄せ集めなければ試験ができない状況は異常事態だ。適切だったと言えるのか」と知事をただしました。小池知事は答弁に立たず、坂本雅彦教育長は「適切に行われたと言っても過言ではない」と強弁しました。
斉藤都議は「今年度だけで43億円の巨額の税金をかけても15分前までに試験監督が集まっていない。とんでもない状態だ」と強調。ある会場では55人中12人が欠勤し、各部屋に人が配置できなかった事例や、高校入試に関係するテストとは知らずに従事した試験監督、開始合図を忘れたりタイミングが早すぎた事例など、混乱が生じている事実を列挙。区市町村も試験運営を問題視し再発防止を都教委に申し入れていることにも触れ、「事実に向き合えていないのは都教委だけだ」と厳しく批判しました。
斉藤都議は「受験生の大事な時間を無駄にされて腹が立ちます。本当に失望です。税金のむだ遣いです」という機材トラブルで長時間待たされ再試験となった中学生の怒りの声を紹介。「試験を強行させている知事の責任は重大。同時に後押しを続けている与党をはじめとする議員の姿勢も問われる」と指摘。「破綻が明らかな英語スピーキングテストは中止し、その予算で生きた英語を学ぶ環境づくりを進めるべきだ」と主張しました。
混雑解消を提案
「毎日圧死するのではと思うほど混雑している」。斉藤都議は23年の電車混雑率177%で、4年連続1位の都営「日暮里・舎人ライナー」について、独自に実施したネットアンケートに寄せられた声を紹介。混雑解消に向けた都の対策強化を求めました。「満員電車ゼロ」は小池知事の公約でもあります。











