都議選2025希望の都政に 一つも落とせぬ大事な議席 新宿区(定数4)大山とも子都議〈2025年4月27日,5月4日号〉

 1993年に最初に都議選に出た際に掲げた公約が、子どもの医療費無料化を東京のすべての子どもたちに、でした。新宿区は、私が区議だった当時、子どもの医療費無料化を小学校入学前まで広げることに、全国的にも早く取り組んだんです。それを全都に広げようと訴えました。

 1994年に3歳未満、2001年に小学校入学前、2007年に中学校までと拡充された都の医療費助成制度が、2023年に18歳まで実現しました。所得制限も今年10月にはなくなる予定です。今後は都の制度で窓口負担をなくすことです。8期を経て、公約の実現に大きく近づきました。

【大山とも子都議の略歴】1955年、東久留米市生まれ。新宿区で区立保育園保育士を14年。新宿区議を経て都議8期。都議会厚生委員長、文教委員長など歴任。現在、共産党都議団団長、警察消防委員

質の高い保育こそ

 また、14年間、保育士として働いた経験から、保育の問題にはこだわって質問してきました。

 石原都政の時期には認証保育所が導入されるなど、企業の保育分野への参入が進められました。企業がもうけを出すためには、保育士の人件費や、子どもの給食の費用を削ることになる。人員の虚偽申請や、貧しすぎる給食の問題を、現場で働く保育士の告発を受けて、何度も都議会で取り上げ、改善させてきました。

 また、規制緩和で、園庭のない保育園が増えてしまったなかで、利用されていない都有地のリストをホームページに出させるなど、保育園への活用を促してきました。

 認可保育園の個所数も、定員も大きく増えて、一時期に比べれば待機児の人数は減ってきました。しかし、認可保育園を希望しても入れず、認証保育所などに通う「隠れ待機児」の問題は、継続しています。また、保育士一人当たりの子どもの数を減らすなど、より質の高い保育が提供できるよう、さらに取り組んでいきたいと思います。

救急隊の増隊求め

 今期は、都議会の警察消防委員会に長く所属しました。

 新宿区は100カ国以上とも言われる国々にルーツを持つ人々が暮らしていることをはじめ、多様性を体現した街です。

 先日の委員会では、特定の人種や肌の色、民族などで警察に職務質問を執拗に受け、捜査の対象となる「レイシャル・プロファイリング」の問題を取り上げました。新宿で、日本国籍を持って暮らす人から、警察に理不尽な職務質問を受けたと相談があったためです。

 都政こそ、多様性尊重の立場に立つべきです。

 また、消防庁で、職員定数が長年、満たされていない問題も取り上げてきました。東京は、もともと、人口当たりの救急隊の数も隊員の人数も、全国に比べて少ない状況が続いています。命にかかわる問題として、計画的に消防隊員を増やすよう求めてきました。

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