都議選2025希望の都政に 都民のため、たたかう議席 品川区(定数4)白石たみお都議〈2025年5月18日号〉

 日本共産党都議団の政調会長として、他党との政策協議などの窓口になってきました。

 以前は、共産党の提案というだけで、他会派は協議の対象とせずシャットアウトするような雰囲気がありましたが、3期連続で共産党都議団が議席を伸ばし、各党の議席が拮抗するなかで、都議団の論戦力、調査力をもとにした、道理と根拠のある提案が、複数の会派による共同提案などの共同を広げる大きな力になってきました。

【白石たみお都議の略歴】1982年生まれ。高校を中退し、寿司職人修行5年。21歳で大崎高校定時制に入学し、06年卒業。13年都議選で初当選。都議団政調会長。経済・港湾委員会理事。家族は妻と娘。趣味は帰宅ランなどジョギング

 協議するなかで、心がけてきたのが、一致点を大切に話し合うことです。

 印象的なのが、前期の最後の時期の、子ども基本条例をめぐる協議です。最初、公明党案が提示されましたが、子どもの権利などがきちんと書き込まれていないもので、 各党で修正の話し合いを重ねました。

 考え方の違いも大きく、大変な協議でしたが、子どもの権利をきちんと据えることは各党とも一致できるという立場で話し合い、最後は全会一致で子ども基本条例を可決することができました。

 今期も、全会派一致での条例制定のほか、学校給食費無償化やシルバーパスの負担引き下げなどにおける複数会派による共同提案など、一致点を大事にしながらの共同に取り組んできました。

 そのなかで、大きな力になったのが、2024年の都知事選です。

 都知事選に向けて、政策部会が設置されて、市民や政党、会派が定期的に集まって、政策的な話し合いを複数回、重ねました。都知事選の選挙結果自体は残念なものでしたが、その場での話し合いの努力が、その後、都議会内での共同を広げる、大きな力になったことを実感しています。

無駄遣いを許さず


 この4年間で長く所属したのが、都議会の経済・港湾委員会です。

 都庁舎に映像を映すプロジェクションマッピングや、お台場の巨大噴水計画など、小池知事がトップダウンで導入した無駄遣いの多くが経済・港湾委員会の所管です。

 私の政治家としてのスローガンは、「痛みがわかる、だからたたかう」です。都民のために、無駄遣いや不正を許さない、そのための「たたかう議席」だと思っています。

 プロジェクションマッピングの計画は、別団体の実行委員会をつくることで、都庁の意思決定のルールを無視した、完全なブラックボックスのなかで決められました。巨大噴水の計画についても、情報開示請求をしても、知事とどういう話をして決めたのか、その記録すら示されません。

 巨大企業を税金でもうけさせる無駄遣いに対し、共産党の議席の大事な役割であるチェック機能を果たす先頭に立ってきた4年間でした。

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