読書 今月の本棚と話題 壮大な宇宙や科学にそっと 伊予原新 著 『藍を継ぐ海』〈2025年5月18日号〉

 第172回直木賞受賞作。2018年刊の『月まで三キロ』でファンになりました。NHKドラマ『宙わたる教室』も話題になりました。表題作ほか4つのストーリーが収められています。

 「夢化けの島」。山口県萩市の日本海にポツンとある島にいかにも都会風の男が現れる。古い窯元を訪ねると器用に土をこねる。失ってしまったものを再び取り戻そうとするかのように。

新潮社 2024年
1760円(税込)
いよはら・しん 1972年、大阪生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。『月まで三キロ』『八月の銀の雪』など著書多数

 「祈りの破片」。原爆投下直後の長崎でたった一人、瓦や岩石などの被爆資料の収集・調査を始め、現在の資料館の礎を築いたある研究者の話。

関連記事

最近の記事

  1.  日本勤労者山岳連盟(都連盟)の創立60周年記念講演会が10月25日、プロフリークライマーの平山ユ…
  2.  戦後80年に戦争と平和について考えようという「高校生平和のつどい」が11月23日、新宿区内で開か…
  3.  昭島市内のゴルフ場跡地に大型物流施設とデータセンター(DC)の建設着工が強行された問題で、計画見…
  4.  「未だ国は謝罪せず、直近の厚労省の専門委員会で決着が付いた議論を蒸し返すどころか、生活保護費の新…
  5.  リニア中央新幹線の北品川工区から本格掘進が進んでいる工事現場の地上周辺の道路が隆起しているのが見…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2025年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
ページ上部へ戻る