【読書 今月の本棚と話題】 不自由な社会を変えた発信力 『「不」自由でなにがわるい―障がいあってもみんなと同じ』 今村美都 著〈2025年6月15日号〉

 日本国憲法14条では、「すべての国民は、法の下に平等」であることを明記しています。しかし、現実では障がい者にとって不自由な社会になっています。障がいがあっても、みんなと同じように「やりたいことをやれる」社会こそ、すべての国民にとって平等で自由な社会といえます。

 山下智子さん(ともっちさん)は、生まれたときから脳性まひという障がいがありながら、「自分がやりたいことをやれるようにしよう」と、不自由な現実を変え、自由な心で生きてきました。その半生記を書いた本です。

新日本出版社 2025年
1500円+税
いまむら・みと 1978年福岡県生まれ。医療福祉ライター。認知症やがん、介護、障がいといった医療や福祉に関わるテーマがライフワーク

 「障がいがあってもサッカーも観るし、ビールも飲む、ゲームも好き、みんなと同じ」―ともっちさんがよく口にする言葉です。

 ともっちさんは、大好きなサッカー観戦で車いす席をつくらせたり、介助者のチケット代を無料にさせたりしています。

関連記事

最近の記事

  1.  神宮外苑再開発(新宿区・港区)でラグビー場建て替えの認可手続きを巡って緊迫した状況が続く中、作家…
  2.  参院選などを通じて差別や排外主義を掲げる政党や政治家が台頭したことに、危機感を覚え反対する声が広…
  3.  葛飾区議選(定数40、立候補65人)が2日告示(9日投票)され、日本共産党は三小田准一(66)、…
  4. 1面2面3面4面 紙面サンプルと、各面の記事紹介(Web紙面版は画面下部から購入できます) …
  5. 日経平均株価が27日、市場初めて5万円を突破しました▼株価は本来、「経済の体温計」と言われます。株…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る