【読書 今月の本棚と話題】 不自由な社会を変えた発信力 『「不」自由でなにがわるい―障がいあってもみんなと同じ』 今村美都 著〈2025年6月15日号〉
- 2025/6/15
- 書評
日本国憲法14条では、「すべての国民は、法の下に平等」であることを明記しています。しかし、現実では障がい者にとって不自由な社会になっています。障がいがあっても、みんなと同じように「やりたいことをやれる」社会こそ、すべての国民にとって平等で自由な社会といえます。
山下智子さん(ともっちさん)は、生まれたときから脳性まひという障がいがありながら、「自分がやりたいことをやれるようにしよう」と、不自由な現実を変え、自由な心で生きてきました。その半生記を書いた本です。

1500円+税
いまむら・みと 1978年福岡県生まれ。医療福祉ライター。認知症やがん、介護、障がいといった医療や福祉に関わるテーマがライフワーク
「障がいがあってもサッカーも観るし、ビールも飲む、ゲームも好き、みんなと同じ」―ともっちさんがよく口にする言葉です。
ともっちさんは、大好きなサッカー観戦で車いす席をつくらせたり、介助者のチケット代を無料にさせたりしています。











