この間にない多数乱立選挙となった都議選が22日、投開票されました▼日本共産党は、都議団役員の議席を失うなど、19議席から14議席に後退する悔しい結果でした。選挙戦全体では、自民党、公明党に厳しい審判が下されたのが特徴です▼裏金問題で批判を浴びた自民党は、小池旋風が吹き荒れた2017年をも下回り過去最少の18人の当選に。自民党幹事長経験者の非公認議員も3人が落選しました。都議選で全員当選を続けてきた公明党も、党本部がある新宿区で議席を失うなど、3人が落選しました▼日本共産党は、三人区の北多摩三区で元職の田中とも子さんが当選したのをはじめ、二人区三人区で7人が当選しました。都政を変える豊かな成果を積み上げてきた共産党都議団への信頼とともに、多くの選挙区で、市民と野党の共同で、さまざまな応援が広がっての勝利です。他方で、複数の四人区、五人区では、誰が落ちてもおかしくないという有力候補乱立のなかで、議席を失う結果になりました▼都議選では、消費税減税をはじめ、物価高騰のなかでの暮らしの支援策が問われました。連続する参院選の東京選挙区でも、多数乱立が予測されています。暮らしを守る政治をどう実現するか、たたかいは参院選に移ります。
東京民報2025年6月29日号より











