昭島市内のゴルフ場跡地で建設が予定される大型物流施設を巡り、計画見直しを求める住民らでつくる「GLP昭島公害紛争調停団」(寺西俊一共同代表、愛称くじら調停団)は6月25日、大型車両の交通量増加による騒音や大気汚染、樹木伐採などによる自然環境の破壊などの被害が予想されるとして、新たに363人が都の公害紛争調停の申請を行いました。第1次(2月26日)の207人と合わせ570人になります。会では9月末までに1000人を目指す方針です。
巨大DC都の設置する公害審査会では、事業者側からの意見書提出(6月13日受領)を受け今後、住民と開発企業の話し合いの場を設けることになります。日程はまだ決まっていません。審査会は合意成立か、打ち切りまで続くことになります。
計画は2022年に公表。緑豊かな元ゴルフ場「昭和の森ゴルフコース」跡地約59㌶に、大手物流不動産デベロッパー「日本GLP」(中央区)が、物流施設3棟(高さ約35~55㍍)、データセンター(DC)8棟(約40㍍)、複合施設1棟(約20㍍)を建設し、電力をまかなう変電所を隣接地に設ける予定。住民の不安や反対の声を無視して着工しようとしています(完成予定29年)。

調停申請書では、施設に出入りする大型車両などで交通量が増え、騒音や振動、大気汚染、交通渋滞を引き起こすとの懸念を示しました。ゴルフ場跡地の樹木伐採や施設での大量電力消費、二酸化炭素(CO2)排出量の増加などで、オオタカの繁殖など希少動物への深刻な影響や温暖化など環境破壊につながると主張。情報開示や計画の見直し、協議開始まで着工しないことなどを求めています。











