労山都連盟 遭難対策研究集会を開催 第一線で活躍の講師招き〈2025年7月6日号〉

 都内の山岳会などで構成する東京都勤労者山岳連盟(労山都連盟)は6月28日、ラパスホール(豊島区)で遭難対策研究集会を開き、加盟山岳会などから約70人が参加しました。登山者の増加とともに遭難件数が増加傾向にある中、事故防止を目的に2年に1度、開催しています。

 松野千代加理事長が「本日の学びを所属山岳会や周囲の仲間と共有し、遭難対策の輪がさらに広がることを願っている」と開催あいさつ。新美英造・安全対策委員長が近年の事故データを分析し、「女性の遭難事故が増加傾向にあり、特に無雪期の転倒事故が多い」と報告し、注意を呼びかけました。

 長野県山岳遭難防止アドバイザーで山岳ライターの羽根田治氏が「事故の実相を知る」をテーマに特別講演。遭難事故が全国的に増加傾向にあり、特に人口密集地域周辺の低山での事故が増えていると指摘。「遭難は、いつ自分に降りかかってきてもおかしくはない」と警鐘を鳴らしました。

遭難事故の実態と対策を話し合った研究集会=6月28日、豊島区

 羽根田氏は、北アルプスでの実際の遭難事例を基にした危険認識と対処法について語り、ヘルメット着用や適切な登山靴の選択と正しい使用法など、安全に直結する装備の重要性を指摘。「信州山のグレーディング」など客観的な指標を活用し、自分のレベルにあった山を選ぶよう推奨しました。

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