自公少数で消費減税実現を 参院選20日投票 しのぎ削る空前の大激戦 多様性と平和な日本に〈2025年7月13日号〉

 参院選が3日公示され、衆院選に続き参院でも自民・公明与党を少数に追い込むかどうかを最大焦点に、多数大激戦です。日本共産党は比例(改選50議席)で全国650万、10%の得票、東京では比例100万票の獲得で5議席を目指します。東京選挙区(改選6+任期3年の補欠1)には32人が立候補し、10人以上の有力候補がしのぎを削る空前の大激戦・大接戦です。日本共産党は吉良よし子候補の3選を目指します。

 「対決、対案、そして共同の力で新しい政治を切り開く日本共産党の躍進を」。日本共産党の田村智子委員長は3日、「変えたい。」と大書きされた赤い横断幕をバックに、吉良よし子東京選挙区候補、伊藤和子比例候補とともに池袋駅西口(豊島区)で公示第一声をあげ、日本共産党への支援を熱く訴えました。

声援にこたえる(左から)田村、吉良、伊藤の各氏=3日、豊島区

 田村委員長は「物価高対策で無為無策、アメリカ言いなりの大軍拡、裏金に無反省の自公政権を参院選で少数に追い込み、自民党政治を終わらせて新しい政治への希望を開こう」と呼びかけました。

吉良よし子候補 命と尊厳守ろう


 大きな声援と拍手の中、マイクを握った吉良候補は12年前に就職氷河期世代の代表として国会に送り出されて以来、違法な働かせ方を繰り返す企業名の公表や就活生セクハラ対策の義務付け、学校給食無償化など、国民とともに政治を動かしてきたと強調。

 特に大学入学金二重払いの問題に取り組み、文部科学省は改善通知を出したことを紹介。その上で、国の予算を増額して入学金制度の廃止や大学学費の無償化、奨学金の返済減免などを実現させると決意を表明しました。

3選を必ずと訴える吉良氏

 吉良候補はまた、消費税5%への引き下げ、最低賃金の底上げ、医療費削減反対などの政策を訴え。防衛予算の増加よりも教育や社会保障に予算を回すべきだと主張。

 さらに外国人を過度に優遇しているという差別的言説や、留学生と日本人学生の間に分断を生む政策に反対し、「すべての人の生命と尊厳を守る政治を目指す」と決意を表明しました。

比例・伊藤候補 利益優先変える


 伊藤比例候補は、日本共産党が103年間、反戦平和を求め続け、政党助成金や企業団体献金を受け取らず、アメリカの言いなり政治に反対し、自由にものが言える政党だと強調。駅の無人化による問題を例に挙げ、視覚障害者や聴覚障害者が困難に直面している状況を告発。「利益や効率を口実に人を切り捨てる社会を終わらせたい」と訴えました。

 応援に駆けつけた高校生の保護者の池田亮子さんは、大学進学に向けた費用(入学金、授業料、受験料など)が手取り収入を簡単に超えてしまう実態を訴え。文部科学省が私立大学の入学金二重払いに改善を求める通知を出したことに、「小さな声に誠実に向き合い、政策に落とし込む力を持っていたからだ」とし、吉良候補と共産党への支持を表明しました。

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