昭島市内のゴルフ場跡地に大型物流施設とデータセンターの建設着工が強行された問題で、計画見直しを求める住民らでつくる「昭島巨大物流センターを考える会」は7月23日、建設計画を進める大手物流不動産デベロッパー、日本GLP社の本社(中央区八重洲)を訪ね、工事をいったん中止し話し合いを誠実に行うことなどを求める要請書の提出と、本社ビル前で街頭宣伝を行いました。同会によると同社は要請書を受け取りませんでした。

同計画は元ゴルフ場跡地約59㌶に、約計3000本もの樹木を伐採し、物流施設3棟、データセンター8棟などを建設し、電力をまかなう変電所を隣接地に設ける予定。完成すれば、昭島市の全消費電力の約6倍を消費し、CO2は約4倍を排出。アクセス道路は片側1車線しかないのに10㌧トラックを含む1万1600台もの物流車両が往来します。
そのため住民から不安や反対の声が上がり、交通量増加による騒音や大気汚染、大量の樹木伐採などによる自然環境の破壊などの被害が予想されるとして、570人の市民が都の公害紛争調停の申請を行い現在、調停に向けた作業が進行しています。
住民らはGLP社に対し情報開示や計画の見直し、協議開始まで着工しないことなどを求めていましたが、同社は6月30日に工事着工を強行しました。












