葛飾商業定時制を守ろう 存続を求める会が署名宣伝〈2025年8月3日号〉

 「葛飾区内の夜間定時制の存続を求める会」は7月26日、JR金町駅前(葛飾区)で都立定時制高校の存続を求める署名活動を行いました。8人が参加し、1時間で28人分の署名が寄せられました。署名をした人は全員、葛飾商業の定時制がなくなることを知りませんでした。金町駅は、廃校の対象となっている都立葛飾商業高校定時制の最寄り駅で、足を止めて署名をする人が多くいました。

署名を集める参加者=7月26日、葛飾区

 署名をした女性は「私の弟は葛飾商業の全日制を卒業しました。中学生の子どもがいて、進路を考える時期。選択肢の一つがなくなるのは困る。毎朝この駅を通っているが、葛飾商業定時制なくなるなんて知らなかった」と話しました。

 近くの高校に通う生徒は「今家庭が大変な生徒もいる。そういう人にとって定時制は居場所になると思うので、なくなるのはよくない」と述べました。

 東京都教育委員会は2024年10月、立川高校定時制(立川市)の生徒募集を停止し、2027年度末の廃校を決定。さらに小山台(品川区)、桜町(世田谷区)、大山(板橋区)、北豊島工科(同)、蔵前工科(台東区)、葛飾商業(葛飾区)の各夜間定時制高校を26年度から生徒募集を停止する方針です。

東京民報2025年8月3日号より

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