被爆者の声うけつぐ映画祭 ノーベル賞受賞で特別企画〈2025年8月31日号〉
- 2025/9/1
- 文化・芸術・暮らし
映画や映像による被爆体験の継承を目指して2007年から開かれている「被爆者の声をうけつぐ映画祭」が9月13日と14日に、練馬区の武蔵大学江古田キャンパスで開かれます。
映画祭は2006年に日本被団協が50周年を迎えたことを機に企画され始まりました。被爆80年の今年は、日本被団協のノーベル平和賞受賞を受け、特別企画「ノーベル平和賞と被爆者運動」が13日午後4時からあります。ノーベル平和賞授賞式のツアーの様子をまとめた短編映像の上映や、栗原淑江さん(ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会事務局)の講演、高校生や学生を交えたトーク企画などが予定されています。

14日午後4時からは、劇映画『父と暮らせば』が上映され、原作者の井上ひさし氏について、娘で劇団こまつ座代表の井上麻矢さんが話します。
この他に、アニメーション作品『忘れられないきみへ』と『風が吹くとき』の上映や、ドキュメンタリー作品では『原爆症認定集団訴訟の記録 おりづる』『生きていてよかった』『アトミック・カフェ』『生きて、生きて、生きろ。』などが上映されます。作品上映後には、関係者などによるトーク企画があります。
このうち、『忘れられないきみへ』は、長崎原爆の投下後に、瀕死の人々が列車で運ばれた松原救護所で働いていた衛生兵の手記をもとに、「松原の救護列車を伝える会」の依頼で、武蔵野美術大学の学生3人が制作した映像作品です。レイモンド・ブリッグスの絵本を映画化した名作アニメ『風が吹くとき』とともに上映されます。
上映プログラムの詳細は、「被爆者の声をうけつぐ映画祭」実行委員会のブログで。鑑賞券はプログラムごとに必要で、前売り1200円、当日1500円。問合せ03(6434)9346共同映画。
東京民報2025年8月31日号より











