工事の全体像、説明の場を リニア 品川区で本格掘進開始〈2025年9月21日号〉
- 2025/9/21
- 都民運動
JR東海が進めるリニア中央新幹線(品川―名古屋)事業で、品川区の北品川工区における本格的な掘進工事を8月25日から開始したことをめぐって、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員と品川区議、住民らは12日、参院議員会館で国土交通省の鉄道局をただしました。
JR東海は2021年10月に東京都品川区北品川非常口で調査掘進を開始しました。北品川工区で40㍍以深の大深度地下で進めているこの掘進工事は、調査掘進中の2022年3月と2023年7月に設備の一部故障などの原因で中断しました。

また、2024年4月には、工事現場に近い目黒川で魚の大量死や複数のネズミの死骸が目撃され、8月2日には酸素濃度の低い有害な気泡噴出が確認されました。JR東海は掘進と気泡の発生に明確な関係性は見られず、水質調査結果も基準値以内で周辺環境への影響はないと発表し、本格的な掘進工事を実施しました。
聞き取りの冒頭で参加者から「本格掘進工事はJR東海からの説明の10分の1のペースでしか進んでいないが、また何か問題が発生しているのではないか」と問うと、鉄道局担当者は「JR東海から安全第一、丁寧に掘進していると聞いている」と繰り返しました。











