排外主義とたたかい抜こう 高麗博物館を見学し対談〈2025年10月5日号〉

 日本共産党の吉良よし子・山添拓事務所と東京ボランティアセンターは9月13日、「高麗博物館見学&対談―関東大震災と日本共産党」を行い、参院選ボランティアやSNSなどでつながった20~40歳代を中心に34人が参加しました。

 前半、高麗博物館ではスタッフから、企画展「なぜ、朝鮮人は『戦犯』になったのか―戦後80年を迎えてなお続く植民地支配を問う」と、ミニ展示「関東大震災102年の9月、地元新宿から考える朝鮮大虐殺」について説明を受けました(写真)。

 後半は、吉良参院議員、和泉なおみ前都議が対談。それぞれに学習中の韓国語を披露しながら、関東大震災の混乱に乗じて軍や警察がデマを振りまき、「10円50銭と言ってみろ」などと濁音を言えるかどうかで朝鮮人を選別して行われた虐殺、社会主義者を弾圧した亀戸事件を告発。今日の日本における、同じくデマを用いた極右・排外主義の台頭、「権力側にとって気にいらない人、勢力への弾圧」につながるスパイ防止法の危険性、日本人と外国人とを分断することで、くらしの苦しさを生み出す政治に向かうべき怒りの目先をそらす狙いなどについて警鐘を鳴らしました。

 また、小池都知事が朝鮮人虐殺の史実を認めず、9年連続で式典への追悼文送付を拒否していること、党都議団が論戦の先頭に立ち、市民運動と野党共闘が前進していることを紹介しました。

 そして、日本共産党自身が差別・弾圧の対象とされた歴史をもつ当事者だからこそ、市民と力を合わせて断固たたかいぬく決意を語り、参加者からの質問に答え、交流しました。

 終了後、参加者からは「排外主義が拡大する中、学ぶ機会があり心強かった」「こんなに学べて、議員さんと近しく話できるとは」「今後も参加したいし、共産党についてもっと知りたい」といった感想が寄せられました。この取り組みには大山とも子都議、米倉春奈都議が同行しました。

東京民報2025年10月5日号より

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