代表質問 虐殺の歴史に向き合え 都が資料の所蔵認める〈2025年10月12日号〉
- 2025/10/9
- 都政・都議会
気候危機
災害級の猛暑、熱中症の増加、豪雨や水害の多発、農漁業への影響など、気候危機は都民生活を脅かす身近な問題になっています。
都議会代表質問で、日本共産党の里吉ゆみ都議は2030年までに温暖化ガス50%削減の目標を掲げているのに、23年速報値でわずか9・9%しか削減できず、前年から3・3%増えていると指摘。「都の対策強化は一刻の猶予もない」として、小池知事の認識をただしました。
その上で高齢者・障害者対象のエアコン購入費補助を、低所得者が自己負担なく購入できるよう対象拡大と補助金引き上げ、既存の都営住宅の各種断熱対策の実施、豪雨対策の拡充、9月11日の豪雨被災者への支援強化などを求めました。
小池知事は「引き続きゼロエミッション東京(50年までにCO2実質排出ゼロ)を目指し取り組んでいく」と述べただけでした。

朝鮮人虐殺追悼文
参院選では外国人を攻撃する言説が政党や政治家から喧伝され、大きな問題となりました。里吉都議は「差別と分断を生み、日本で暮らす外国人を不安に陥れるもので、許されない」と批判。全国知事会も「排他主義、排外主義を否定する」との宣言を全会一致で採択したことを挙げ、知事の見解をただしました。
小池知事は外国人との共生について「国籍や文化的背景の違いを認め合い、多様性にあふれ調和の取れた真の共生社会の実現を目指している」と答弁しました。
里吉都議は関東大震災(1923年)時の朝鮮人虐殺に対する追悼文送付を拒んでいる小池知事に対し、「デマと差別が生んだ虐殺という過ちを二度と繰り返さない誓いを自ら示し、追悼文を送付すべきだ」と迫りました。











