乳がん検診を受けましたか 10月は啓発運動月間〈2025年10月19日号〉

 毎年10月に世界中で乳がんの早期発見・早期治療の重要性を広めることを目的としたピンクリボン啓発運動が行われます。

 都内では今年、都庁舎や渋谷スクランブルスクエアのライトアップのほか、賛同企業や団体と連携して都内店舗の窓口で、ピンクリボングッズの配布やポスターの掲示をしています。各区市町村では、健康支援センターで乳がんセルフチェック法の健康教育や浴場施設での啓発グッズの配布など様々なキャンペーンが行われています。

 公益財団法人がん研究振興財団によると、乳がんは女性に一番多いがんで、30歳代後半から増加し、40~50歳代をピークに発症や死亡が増加しており、日本人女性の約9人に1人が生涯で乳がんにかかる危険があります。男性も発症することがありますが、その頻度は女性の100分の1ほどです。乳がん検診の受診率は先進諸国では60~80%近くの女性が受診していますが、日本の女性は約45%です(グラフ)。

 2022年国民生活基礎調査都道府県別がん検診受診率では、東京は受診率4位です。1位は山形県61・7%、山梨県60・1%、宮城県58%と続き5位が千葉県55%です。最下位は47位の山口県34・8%、次いで北海道36・9%、和歌山県39・5%の順となっています。

 乳がんのうち5~10%ほどは遺伝(祖先から受け継いだ体質)のために発症すると考えられています。しかし、家族に乳がんにかかった人がいなくても、乳がんを発症する患者の方がずっと多い状況です。すべての女性が乳がんに注意をする必要があると言えます。

 国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計2015年」では、全ステージを合わせた5年生存率は、ネット・サバイバル(乳がん以外の要因による死亡を排除した生存率で純生存率)で91・8%となっています。ステージごとでは、Ⅰ期が99%、Ⅱ期が94・7%、Ⅲ期が81・1%、最も進行が進んだⅣ期が40・5%とされ、がんが進行するにつれ生存率は低下します。

 忙しい生活の中でも、自分自身の健康を意識して、定期的にチェックする習慣を身につけることが大切です。

東京民報2025年10月19日号より

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